開催日・会場
令和6年11月9日(土)Web形式
活動報告
講義1 【受講者 55人】
『睡眠と健康~健康づくりのための睡眠ガイド202から~』
講師 秋田大学大学院 教授 三島和夫 先生
健康な睡眠は活力ある生活と健康維持のために欠かせない生活習慣のひとつです。健康日本21でも栄養・運動・禁煙・節酒と並び十分な休養と睡眠が取り上げられています。「健康づくりのための睡眠ガイド2023」をもとに、睡眠と健康の関わり、望ましい睡眠習慣について詳しくお話していただきました。
「睡眠時間は生活の固定費」6時間以上を目安に、睡眠休養感が大切。「分割睡眠ではダメ」、「睡眠は深くても短くてはダメ」、「真のショートスリーパーなどはほとんどいない」など最先端で研究されている先生の講義はとてもわかりやすく目からウロコの情報が満載でした。
講義2 【受講者 61人】
『栄養士さんに知ってほしい食物アレルギー』
講師 長野県立こども病院 小児アレルギーセンター長 伊藤靖典 先生
近年、食物アレルギーは増加傾向にあり、特に果物やナッツ類のアレルギーが問題となっています。食物アレルギーは個人差が大きく、加熱や加工によっても抗原性が変わります。基本的な食物アレルギーの管理は「必要最小限の除去」ですが、この指導をするには食品のアレルゲンに関する知識や食物経口負荷試験に基づく指導が必要です。また、自宅と学校での対応方針は違います。食物アレルギーの基本的知識に加えて、アレルギー専門医による食事指導の現状についてわかりやすくご講義いただきました。
食生活の変化により20年前にはなかった魚卵類、木の実類が1.2歳児の食物アレルギー原因食品にランキング(2021年)、現在は除去するだけじゃない食物アレルギー、「食べさせる」食物アレルギー指導(専門医でないと難しい)等最新情報をお聞きすることができました。