開催日・会場
令和7年11月8日(土) さんとぴあ飯田 第1・2講習室
活動報告
〇講演:「園・学校での食物アレルギーの対応」
講師:健和会病院 小児科医 和田 浩 先生
2011年3月「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」の発出された当時、飯田下伊那地区に食物アレルギー対応の指示書の書式は園や施設によってバラバラで混乱があったため、飯伊包括医療協議会で検討後「保育園・幼稚園給食食物アレルギー指示書」が作成され、指示書に沿って食物アレルギー対応を行ってきたと思います。2019年ガイドラインの改定に伴い、生活管理指導表を用いてできるだけ単純化した対応(完全除去か解除)を行うこと基本とするとなりましたが、2021年に飯田下伊那地区では、生活管理指導表か飯田下伊那の指示書のどちらかを園や施設で選ぶ事になっています。
各園からアレルギー指示書・誤食に関する実態調査の結果とヒヤリハットの事例から、どうすれば安全な給食提供ができるか、参加者の皆さんと一緒に考えたいとの和田先生からのご意向もあり、後半は参加者の施設の様子(完全除去か段階除去か?)、学校給食での対応など率直な悩みや現状を共有する事ができました。
現状、他の地域でも段階除去を採用している県や地域(愛媛県・徳島県・福岡県・松本市など)もあるようで、今後も対応可能な園については段階除去も採用できるところもあるのではないかと思います。
ただ、学校給食では完全除去が基本、転園等で前園と同じ対応ができない場合は、保護者が困惑する事例もあるようで、地域の栄養士同士の連携が必須と思われました。
保育所等の給食提供において安全で除去食でも豊かな食事提供・子どもたちにとって最も良い対応方法を、食物アレルギーを診断している地域の小児科医の先生と情報共有する事ができ、とても有意義な時間となりました。また、非会員の方の参加(保育所関係)もあり各園の様子もですが、飯田下伊那地区の課題共有もできたと思います。
和田先生より飯伊包括医療協議会「アレルギー小委員会」でこの内容を共有して、今後の対応を検討して下さる事になり、地域ぐるみで取り組みができる事になりました。




