開催日・会場
令和6年8月29日(木)午後1時30分から午後4時15分まで (MicrosoftTeams会議開催)
活動報告
講演「健康日本21(第三次)に示された栄養・食生活目標設定の考え方」
講師 女子栄養大学 副学長・教授 武見 ゆかり 氏
健康日本21(第二次)の最終評価から、健康アウトカムは改善傾向にあるものの、生活習慣・リスク要因は不変・悪化という矛盾した結果であったこと、またこの課題を踏まえて、(第三次)策定における目標設定や施策の考え方について、詳しくご講演いただきました。88名の出席があり、9割を超える皆さんから「大変よかった」との感想が寄せられました。
【参加者の感想(一部)】
●講演で学んだ「ロジックモデル」や「介入のはしご」を用いて、目標達成への道筋を整理し、アウトカム評価だけでなくプロセス評価も行っていきたいと思いました。
●より効果的な市民へのポピュレーションアプローチを進めていくために、だれにどのような効果が期待できるか、またどのような資源が活用できるか、など組み立てを検討することが今後必要と思いました。
●世界と比較した東アジアの死亡に占める食事要因について、「食塩が多い」はイメージできていましたが「果物が少ない」が上位であることを知り、長野県ならではの「果物の食べ過ぎ」という課題に悩むなか、大変勉強になりました。果物の摂取については、中性脂肪や血糖値の関係で、摂取を進めて良いか苦慮することもありますが、適切な量の摂取を推奨するエビデンスを示していただけたので、今後の栄養指導や事業に生かしたいと思います。
●新たな視点を学ぶことができ、「行政栄養士業務を頑張っていこう」と改めて思いました。武見先生、本当にどうもありがとうございました。
また、ご講演以外にも、
長野県健康福祉部健康増進課企画幹 赤塩真奈美さんから「第4次長野県健康増進計画」のご説明を、
さらに市町村事例発表として、
喬木村 保健福祉課 健康保険係健康増進担当係長 松島 真澄さんと、
東御市 健康推進課 主事(管理栄養士)佐々木 芙美佳さんより、
市村における健康増進・栄養改善事業のご発表をいただき、大変有意義な研修となりました。